TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > イプ(ひょうたん)
ハワイでは、かってひょうたんの栽培が盛んでした。
食べるためではなく、物を保存するために使われました。
非常に 大きな実(イプ・ヌイ)はカパ布などを保存する衣裳ダンスとして使用されたのです。
荷物の運搬時にも活用されました。(ウメケ)
カヌーに積み込、海水から濡れるのを防いでくれました。
航海の際には、釣糸と釣り針をひょうたんの容器に入れていました。
また、浮きや救命浮環にもなりました。
ヘイアウなどの祭壇の下におかれてネズミ除けにもされたようです。
普通は天然そのままの色で使用されますが、なかには凝った装飾を施されるものもありました。
私たちが知っているのは、楽器としてのひょうたんですが、19世紀以降に入り込んできた害虫のせいで、現在、ハワイではひょうたんがほとんど取れません。
カリフォルニアやメキシコ産が多いのです。