TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 蔦重での本の種類
蔦重の貸本屋の店先には色々な本が並んでいますが
読 本:『南総里見八犬伝』などの伝奇小説で波乱万丈のストーリーを楽しむ。
人情本:『春色梅児誉美』などで、若い女性をターゲットにしたとりとめのない恋愛小説。
草双紙:絵入り本の総称。
赤 本:桃太郎とか金太郎とかの幼童向けの本。
黒 本:英雄の武勇譚とか、敵討などを主体とした冒険少年小説。
青 本:芝居噺を中心とした、女性向けの本。
黄表紙:青本が日に焼けて色が黄色に変色したので、後期には初めから黄色の表紙にし、対象も大人の遊びの絵本となりました。
講談や落語に、これらの話が取り入れられており、作者が共通となっているものが多くあります。
天保年間の江戸の貸本屋は800軒あり、1軒当たり200人ほどの顧客を抱えていました。
本は高価だったので、貸本業が盛んだったそうです。