TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 俄(にわか)
俄というと博多の「俄せんべい」のお面を思い出してしまいます。
俄は俄狂言(にわかきょうげん)の略で、俄、つまり素人が演じり、「にわかに始まる」からといわれます。
内容は歌舞伎の演目の内容を再現したものや、滑稽な話を演じるものです。
① オチのついたコント
② 踊り
③ 獅子舞
④ 仮装
⑤ 行列
⑥ 山車や屋台 などの造り物と多岐にわたります。
これは風流という祭りに迎える神に奉るもので、即席を目指した新鮮な趣向で神をもてなすのです。
風流は芸能史の動力として近世の歌舞伎を生み、俄は近代明治の新しい演劇である喜劇と新演劇を生み出しました。
ところで、「俄」という漢字は人偏に我であり、人と我とが一つになってできています。
祭りは人と我とが一体になって成立するものなのです。