TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 「望月の歌」
NHKの大河ドラマ「光る君へ」の、道長が詠んだ「望月の歌」のシーンは、月の明かりが降り注ぐキラキラっとした場面を入れ、幻想的な演出が、印象に残りました。
一見、栄華を誇る歌のようですが、若き日のまひろとの約束(権力を得てよき政をし、世の中を変える)まひろの約束(あなたのことを見つめ続ける)そして今「あの日の約束を果たしたよ」と、二人だけが知っている美しい解釈が素敵でした。
道長の歌は
この世をば わが世とぞ思ふ 望月の
かけたることも なしと思へば
後一条天皇(敦成親王)が生まれたときに、紫式部が詠んだ
めづらしき 光さしそふ さかづきは
もちながらこそ ちよもめぐらめ
「若宮の誕生で新しい光が射した盃は、望月と同じように欠けることなく、人々の手から手へと千年もめぐることでしょう」
を元にしているという説もあり、二人の関係を匂わせています。