TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 睡蓮と蓮
以前に、蓮根のお話をしましたが、蓮に似たものに睡蓮があります。
睡蓮も蓮も沼地に生えることは同じなのですが、睡蓮には蓮根が出来ずにワサビのような根があるだけで、穴も開いていません。
蓮根の穴は呼吸をするために開いていて、酸素を取り入れるために水上の葉とつながっていて穴を通して酸素を取り込んでいるのです。
ところで、蓮根とはいいますが根の部分ではなく、茎の部分なのです。
植物は、葉にある「気孔(きこう)」で呼吸をしており、光合成で作った酸素や、根から吸った水分を水蒸気として気孔から外に出しています。
蓮の気孔は葉の裏にしかなく、取り入れた酸素は泥の中の連根まで運びます。
一方睡蓮は葉が水に浮いているため、表側は空気に触れていますが、裏側は水に接していて空気に触れていません。
そのため、葉っぱの裏側には気孔がなく、気孔があるのは、表側だけなので葉で呼吸しているのです。