TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 弘前大学と琉球大学
国立大学の名称に特徴があり、調べてみました。
国立総合大学でありながら、その名称に都道府県名や都道府県庁所在地名(宇都宮、金沢、名古屋など)、そして地方名(東北、信州、九州など)のいずれも冠さない大学は一つだけあり、青森県の弘前大学です。
県都の青森市が北海道開拓のための青函連絡船の発着港として発達した新興都市であることも理由の一つです。
1949年には戦後の学制改革によって、各県に1校の国立大学がにつくられましたが、当時沖縄は日本とは分離されて米軍の軍政が敷かれていました。
米軍は本土と同じように沖縄にも大学をつくる事として、1951年2月12日に琉球大学を開学、この日は第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンの誕生日にあたります。
本土の新制国立大学の多くが旧制高等教育機関を前身とするのと異なり、琉球大学は沖縄を占領統治したアメリカ合衆国の意向と沖縄側から設置運動により設立された、特殊な経緯を有する大学なのです。
そのため、名称も沖縄ではなく琉球となりました。
米軍統治時代、行政機構の名が沖縄政府ではなく琉球政府だったのも、アメリカは沖縄が日本の統治ではなことを強調するためでした。
オアフ島プランテーションビレッジにはハワイのサトウキビ農園での労働に従事した、中国、朝鮮、ポルトガル、プエルトリコ、フィリピン、そして日本と沖縄の人々の家々が見られます。
アメリカから見ると日本と沖縄の生活習慣と文化は別々と捉えられていてるのです。