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牛や豚など宗教に関わる動物は多いので、猫のお話第3弾です。
ユダヤ教:シナゴーグ(会堂)では、聖書がネズミに嚙まれないように猫を必ず飼っていました。
人々のほとんどが文盲だった紀元前の時代からユダヤ人の共同体では授業料が無料の公立学校がありました。
イスラム教:開祖ムハンマドは猫を家の中のコーランや本を齧るネズミを捕まえる猫の虐待や殺害を固く禁じました。
また、猫はこまめな毛繕いを行い清潔感を保つことから、イスラム教では清らかな動物と考えられ、モスクに入ることも許されています。
キリスト教:カトリックではユダヤ教やイスラム教で保護されている猫は、異教徒の表徴として猫狩りが行われました。
18世紀以降に魔女狩り運動が沈静化すると落ち着き、19世紀になるとペットとされるようになりました。
ヒンドゥー教:穢れた唾液で身体を舐めまわして毛づくろいをする猫は穢れた動物とされました。
仏教:悪いことをすると猫に生まれ変わるとされ、蔑まれました。
ただし、日本では大切な仏典を齧るネズミを捕まえることから、大切にされました。
毛づくろいをするから清浄だったり、穢れたりと、同じことをしても全く反対の解釈が成り立つものだと感心しました。