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朝ドラのお話しから~
日本の税収は、明治初期には地租が国税収入の大部分を占めましたが、日清戦争(1894年)、日露戦争(1904年)と戦争があるたびに、酒税比率が上昇し、1899年には酒税が35.5%と地租32.5%を上回りました。
国税全体に占める酒税の比率は世界恐慌の1930年に19.8%、二次大戦敗戦後の1950年に18.5%と戦前戦後を通じて主要な税金の座にありました。
しかし1970年には7.9%、消費税の導入翌年の1990年(平成2)に3.1%と下がり、2018年(平成30)に2.1%まで低下しました。
酒税と消費税は二重課税ではとの議論もありますが、酒税やたばこ税は、製造者が納税義務者であり、税金分も原価の一部として販売価額に転嫁してもので、売り上げに課税している消費税とは別の税金であり二重課税ではないとの論理です。
特に日本酒は酒税を取る課税物資であり、税金の確保という側面からの議論が中心で、食文化としての日本酒が論じられることは少なかったのではなかったでしょうか。
フランスやイタリアにおいてはワインに酒税をかけていません。