TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > なんば歩きとフラ
私達は歩く時、手を大きく振って右手と左脚、左手と右脚のように四肢を対角線に使って
います。
江戸時代まではなんば歩きといって、右肩と右脚、左肩と左脚のように四肢のうち同じ向きのものを使い、手は振らず上半身はできるだけ動かさずに歩いていたと言われます。
なんば歩きは長距離を移動するのに適し、現代のような歩き方、走り方は短距離でダッシュするのに向いているといわれます。
現代の歩き方は、足の力で身体を前に進んでいるのに対し、江戸時代の歩き方では、重心移動で力をかけずに身体を前に進める感じだからです。
また、現代の歩き方では手足の力が逆向きに胴体にかかるので、その力が相殺されているのに対し、江戸時代の歩き方では手足の力が同じ向きのため、手足が胴体と協調して身体を動かしています。
なんば歩きは、「上半身と下半身のねじれを生まない」「体幹の軸がぶれない」という、メリットがあり、フラと共通するところです。
体幹をぶれさせない体重移動での歩きは、膝が常に曲がった(アイハァ)の状態なので、フラを踊る上で、皆が行っていること同じです。
体の使い方を工夫する習慣を持つと、疲れにくく身体を痛めないよう筋肉がついて、長くきれいに踊れるようになると思われます。