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琉球・台湾の記録は中国の隋書(656年完成)に琉求(琉球)と表記されるのが最初で、沖縄が大琉球、台湾が小琉球です。
台湾には今でも小琉球という地名が残っています。
琉球国の国名は沖縄が中山王朝によって統一され、明に朝貢する際、冊封の証として明から与えられたものです。
元々、琉球とは明側の今の台湾と沖縄県周辺の呼び名であり、そのまま琉球王国と名付けられたのです。
琉球という名称は外交上のものですので、主に役人や王といった身分の高い人々の間で使われました。
琉球と名付けられる前は琉球という単語は使わずに、庶民も権力者も自分たちの国のことを、「オキナハ」と呼んでいたようです。
琉球王国の人々は今の九州からの移民の子孫だとされ、琉球の方言は日本の古語が元になっていると言われていますので、「オキナハ」という単語も日本の古語に由来しているかもしれません。
沖縄は和名(日本名)、琉球は漢名(中国名)です。
1871年の廃藩置県ののちに琉球王国が沖縄藩となった琉球処分の際には、中国に媚び諂った琉球という名称を嫌い「沖縄」を採用したのです。
そして第二次大戦敗戦後の米軍統治下時代にアメリカは沖縄地区が日本であることを嫌い、意図的に「琉球」名を復活させました。
米国が指示した沖縄名は「琉球政府」で、ちなみに当時作られた大学にも琉球大学という名を付けています。