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ジンというお酒は、ウォッカ、テキーラ、ラムと並んで、世界4大スピリッツに数えられています。
「スピリッツ」とは、醸造酒からアルコール分を蒸溜して造られる蒸溜酒のことで、その製法ゆえに醸造酒よりもアルコール度数が高くなります。
なお、ウイスキーや焼酎もスピリッツですが、ウイスキーはその生産量の多さから独立したジャンルと見なされ、焼酎は日本国内での流通が主流なことから、「〇大スピリッツ」とは数えられていません。
ジンというお酒は、もともとは薬用酒で、1660年頃にオランダのアジア植民地で熱病対策に利尿剤として開発されました。
利尿効果のある薬草のジュニパー・ベリーをアルコールに浸した後に蒸溜したため、その名前のフランス語読みであるジュニエーブルが短縮されて「ジン」と呼ばれるようになったのです。
1689年の名誉革命でオランダ貴族であったウィリアム三世がイングランド王となった際にジンがイギリスにもたらされました。
当初甘かったジンが、19世紀に連続式蒸溜機が開発されて雑味の少ない、洗練された辛口のジンとなり「ドライ・ジン」と呼ばれるようになったのです。