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音を聞く原理は、音の振動が耳の鼓膜を通して聴覚神経に伝わるからです。
これは空気を振動させるので、「気導音」と呼ばれます。
しかし、音を聞く方法はそれだけではありません。
それは音の振動を直接頭蓋骨に伝えて聴覚神経に届ける方法で、「骨導音」と呼ばれ、最新式のイヤホンはこの方式です。
自分の耳をふさいで大きな声をだしても音が聞こえるのは、空気ではなく「骨で」音を聞いているからなのです。
また、自分の声を録音して聞いてみると、なんだかいつもと違って変な声に聞こえないでしょうか。
これは、録音した自分の声は気導音で聞いている一方、自分から発せられた自分の声は、気導音と骨導音の両方で聞こえるため、音の聞こえ方に違いがでるためです。
ところで自然界では、ゾウは音の振動を足の裏から骨を通して、つまり骨伝導で聞いているそうです。
また同じくクジラも、水の中で骨伝導で音を聞いています。
そうでなければ、水圧の影響で耳がつぶれてしまいますから。