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米は世界の総生産量のうち約9割をアジアの国々が占め、そのほとんどをアジアの人々が消費しています。
米の生育には、生長期に20度以上の高温で、年降水量が1000mm以上の雨、広大な平野や大河が必要です。
そのような稲作に適した場所がアジアに広く分布しているため、コメの生産がアジアの国々に集中します。
また、稲作は多くの肥料を必要とせず、何年でも続けて栽培できます。
米は、単位面積当たりの収量が高く(小麦の1.4倍)、多くの人口を扶養できます。
つまり、収穫の効率が良く多くの人の食料を確保できます。
東アジアから南アジアにかけて日本、中国、フィリピン、インドネシア、バングラデシュ、インドと人口が多い国がたくさんありますが、全て米を主食とする国です。
実は、日本は米作りに不向きな土地です。
日本は国土のほとんどが山と丘で、河川も世界の川と比べて短く急流な為、稲作に適しておりません。
また、米は本来、熱帯、亜熱帯の植物で、温度が8度以下で生育が止まり、氷点下になると枯れてしまいます。
東南アジアのような温暖多湿な地域にこそ適した作物で、雪深い新潟や東北、北海道で栽培できる作物ではありませんでした。
しかし、棚田などの工夫や雑草に弱いジャポニカ米の為にしっかりと雑草取りをするなど、日本の先人たちの工夫と努力また品種改良によって日本の米を食べる食生活が作られました。