TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 漁具の流出
海中に流出した漁具は、ナイロン製のものが多く容易には分解されず、何十年、何百年の間に魚や海生生物を死に追い込んでしまいます。
アメリカのワシントン州の調査で回収された870枚の漁網の中から32,000もの生物の死骸が見つかり、中には海鳥や 海生哺乳類も含まれていました 。
カリフォルニア州における野生生物のリハビリテーション 施設の治療記録によれば、治療を施した野生生物のうち、10%程度が漁具に関連した負傷でした。
漁具によるサン ゴ礁生態系への被害もハワイ諸島やタイなどで報告されています。
漁業者だけではなく一般の釣り人が放置した釣り針や釣り糸も野生生物にとっては脅威となっています。
また、流出して漂流している漁具が船のプロペラなどに絡まることによる海難事故も多発しています。
1993年に韓国で起こった西海フェリー沈没事故では、ナイロン製のロープがプロペラに巻き付いたために船が沈没し、292名の人命が失われました。
水の中は見えないので、ゴミ捨て場になっている恐れがあります。
環境問題SDGsにもっと関心を持ちましょう。