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黄金のマスクで有名な古代エジプトの王、ツタンカーメンとは「Tut ankh Amen(トゥト・アンク・アメン)」すなわち「アメン神の生ける姿」のことで信仰されていた神、アメン神に由来します。
アメン神は羊の頭を持っていたため、羊の角に似た貝のことを「ammonite(アンモナイト)」と呼びました。
アメン神殿で作られた肥料が「sal ammoniac(=アメン神の塩)」で、気体になると独特の臭いの「ammonia(アンモニア)」となります。
「amino acid(=アミノ酸)」も、アンモニア(NH3)と似た構造のアミノ基(-NH2)を持つことから命名されました。
ヨルダン王国の首都「Amman(アンマン)」も太陽神「Amen(アメン)」(ギリシャ・ローマ名は「Ammon(アンモン)」)の名に由来します。
ツタンカーメンの名前が意外に身近に色々なモノのなかに紛れ込んでいるのです。
ちなみに、キリスト教のお祈りの最後に唱える「アーメン」はアメン神とは関係なく、ヘブライ語の「amen(=確かに)」に由来とか。
仏教でいう「南無」ですが、南無はサンスクリット語で「私は帰依します」という意味で、日本語に訳せずにサンスクリット語のままの発音をしています。
キリスト教でも結局は「アーメン」のままの発音となり、上手く日本語に訳せなかったようです。