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新習志野駅前からイオンモール幕張新都心店に向かう道路の地下10mは野菜工場となっています。
「幕張ファーム vechica(ベチカ)」といい、搬送機器メーカーの伊東電機(兵庫県加西市)が運営しています。
「ベチカ」とは、ベジタブルの「ベ」、千葉の「チ」、地下の「カ」を並べた造語だそうです。
道路の下には県保有の共同溝があり、上下水道、ガス管、電気や通信線などが張り巡らされており、地上には電柱がありません。
大型の共同溝でまだ空間に余裕があるため、活用できる方策を考えて野菜作りに辿り着きました。
伊東電機は搬送機器メーカーであり、野菜栽培のコンテナを自動で運転して移動させ、地下に人が出入りする機会を少なくした装置を作りました。
そのため、雑菌が少ない環境となり、LEDの人工照明で栽培されたレタスは1株90~100gとなり露地栽培の一般的なレタス70g程度より大きくなり、さらに収穫してから1週間鮮度を保つことができるようになりました。
また、生産コストの30~40%を占めるというエネルギーコストが、地下空間という立地により低減され、電気料金を地上型の植物工場の約3分の1に圧縮できました。
野菜の販売は毎週金曜日です。
ウクライナ戦争で国民保護の観点から、防空壕の不足が訴えられていますが、私達の足の下には広い地下空間が隠れているのです。