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昔の日本の家は茅葺屋根ですが、漁村では板葺屋根で丸い石が載っていました。
城下町などでは火災予防の観点から瓦屋根、雪国には雪下ろしの楽なトタン屋根が多かったです。
天然の粘板岩を利用したスレート葺きの屋根は産業革命時の英国から世界に広まりました。
化粧スレートはセメントに繊維材を混ぜて作ったもので、英語ではセメントボード( cement board) と言われ、Slate とは呼ばれません。
現在の日本の戸建住宅の約7割は化粧スレートが一般的な屋根材です。
アメリカで使われている人工スレートは「アスファルトシングル」という屋根材で北米では80%のシェアを持っています。
アスファルトシングルは1860年代に航空燃料の副産物としてアメリカで考案された屋根材で、ガラス基材にアスファルトを浸透させ、表面に石粒を吹き付け接着してあります。
シート状で扱いやすく、複雑な屋根形状にも施工することができ、石粒の色によってさまざまなカラーバリエーションが出せます。
お国柄や地域間の気候風土によって色々な屋根があり、興味を持って比べてみるのも面白いようです。