TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 古代桃
美味しい桃が店頭に並んでいますが、昔から桃の実は不老不死や長寿をもたらす食べ物と考えられていました。
古事記にも黄泉の国の鬼に追われて桃の実を投げて、鬼が桃を食べている間に逃げ延びたという話があります。
平安時代には、桃仁〈とうにん〉(種子)が薬として用いられており、桃の大きさから、当時は食用よりも薬用が一般的でなかったかといわれます。
古代の桃は今の梅の実ぐらいの大きさしかなかったのです。
桃は中国原産で、明治時代に甘味の強い水蜜桃系(品種名:上海水蜜桃など)が輸入され、日本で品種改良されて食用として広まったものです。
現代の桃は一本の樹で摘花しないと平均500個くらいの果実がなり、摘花して100~300個に減らして収穫します。
日本の桃は白桃ですが、アメリカでは固くて酸っぱい黄桃が多く、それを熟れる前に収穫し、見た目が派手な赤みの強い品種なのでスーパーで山積みで売られています。
英名ピーチ(Peach)は“ペルシア”が語源で、ラテン語の persicum malum(ペルシアの林檎)から来ています。