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サツマイモは「薩摩藩から全国に広まった芋」九州では「唐芋」とも呼ばれます。
原産地は中央アメリカのメキシコ中央部でコロンブスが新大陸からヨーロッパに持ち込みましたが、熱帯性植物であるため、寒いヨーロッパではジャガイモの方が好まれました。
日本へはフィリピンから中国を経て、17世紀の初め頃に琉球、九州へと伝わりました。
8代将軍徳川吉宗は、1735年に青木昆陽に小石川植物園で栽培させ、以後東日本各地でも栽培が広がりました。
サツマイモは種芋を植えるのではなく、種芋から芽を出して育苗して、7 - 8枚の葉が付いたツル(茎:さし苗)を切り取って土に挿すことで増やしていきます。
比較的痩せた土壌でも生育が可能であり、肥料流通や土壌改良が進まない中でも作付けが容易であったため、1960年代初頭には年間600万トン程度の収穫量がありました。
ハワイでは西洋人の来航前に既に広く栽培されていたため、古代ポリネシア人は南米までの航海を行っていたのではないかと推測されています。
古代ハワイでは、20種類以上のサツマイモが栽培されていました。
サツマイモの良い点は、生長の早いことや、水田で育てるタロイモに比べ、平原や高原で育つので、収穫までの労働力が少なくて済むことです。
ハワイでは、タロイモが主食(ポイ)として重用され、第二の主食だったのがサツマイモです。