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食事で「くわい」を頂きました。
お正月の祝い膳に出てくるものとの先入観から、この暑さの中にくわいが出てきてビックリしました。
くわいは奈良時代に中国から伝来したといわれ、一つの根にたくさんの子がつく姿が、子供を慈しみつつ哺乳する母(姑)のように見えることから「慈姑」の漢字があてられました。
水稲の代かき田に7月中旬に定植して、12月上旬に収穫しますが、掘り取りは人力により特殊なクワで行われ重労働になります。
小さな球形から先のとがった芽が伸びている姿から「芽が出る」と縁起ものとされています。
くわいの原種がオモダカで暖かい時期になると水田や溜池などの湿地に見られます。
夏になると走出枝(ランナー)と呼ばれる茎を地中に伸ばして塊茎(球根の一種)を作り増殖していきます。
オモダカ(沢瀉)は利尿効果などのある漢方薬として利用されています。
歌舞伎の市川猿之助さんの屋号は澤瀉屋(おもだかや)ですが、初代の生家が薬屋だったからです。
掛け声も、おい「くすりや」とあだ名で呼んでいると思うと面白いですね。