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漆は英語でlacquerですが、漆塗りの工芸品はJapanと呼ばれることがあります。
19世紀から20世紀にかけてフランスでジュポニズムが持て囃され、浮世絵とともに日本の漆器の美術品としての価値が高まったためです。
漆の木は中国原産で、人が育てなければ森林の中では淘汰される弱い存在です。
日本では12000年前の縄文遺跡から漆が出土しています。
漆の木は10年以上かけて育てられ、幹に傷をつけて樹脂を200mlほど採取すると切り倒され、残された根株から新しい芽が出てきます。
お城には豊臣時代の黒漆壁のものと徳川氏時代の白漆喰のものがあります。
白漆喰は消石灰を主成分としており、漆は使用されていません。
中国語読みで石灰をシックイと発音していたのを日本で漆喰の字を当てたようです。
ところで、マンゴーはウルシ科ですので、食べた後に口の周りがかゆくなることがあります。