TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > ハワイのドレス
1820年に宣教師がハワイにやってきた時、その妻たちが来ていたドレスの生地を、紹介しました。
それまで、地元の女性はワウケの表皮を削り叩いて作ったカパというものを重ねてスカートのように身にまとい、上半身はほぼ裸の状態だったようです。
まず、王族の女性にドレスを作りましたが、宣教師の妻たちが来ていたドレスはハイウエスト・細いスカートのタイトな長袖で、ハワイの女性(300パウンド=約136キロ)の体型にはあわないので、ゆったりとした袖も短くしたドレスを仕立てました。
この服をムウムウと呼び、室内着にしていたようです。
また、ヨークが付いて裾の後ろが長めのドレスをホロクと呼び、フォーマルに作られました。
王族の女性達はホロクを好み、クリスチャン(キリスト教を信仰洗礼を受ける)になった一般の人達には、ドレスを着るという習慣が浸透していきました。
1870年代にはハワイの女性も大分痩せてきて、エレガントなホロクが日常になり、ハワイ王国最後の女王リリウオカラ二は、王国崩壊への抗議として、黒いホロクを着ていたと言われています。