TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > アロハシャツ
古典フラ(カヒコ)を踊る時身に着ける衣装で、男性はマロと呼ばれるふんどしや、キヘイと呼ばれる肩から掛けたり巻いたりする布、女性のパウなどは、古代ハワイアンの装いで、当時は木の樹皮が素材でした。
ワウケ(日本名カジノキ)の樹皮を水に浸して、表皮を削り、叩いての作業を繰り返して、布のように使っていました。
また、バナナの木の皮や、ティーリーフの茎で編んだマット、葉で作ったマント、王族のみが着用を許された、鳥の羽のケープのようなマントが、存在しました。
1800年代、船乗りによってもたらされた作業服がパラカシャツ(格子柄のシャツ)が、現代のアロハシャツの元祖とも言われています。
1860年代以降1900年初期にかけて、日系・中国系など、シャツを仕立てる店がホノルルに沢山登場して、日本の浴衣地や、サモアのカパ紋様のシャツが作られました。
アロハシャツの名を正式にホノルルで商用登録したのは、中国系移民のエラリー・チャンで、多用していた布は日本の着物地だったそうです。日本で染められた生地が、ハワイに渡っていたのですね。
1960年代になると、ハワイのビジネスマンは、ワイシャツにネクタイでなくアロハシャツが定着し、男性の正装となりました。