TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 初詣
初詣は東国の軍神といわれる下総の国の香取神宮と常陸の国の鹿島神宮に出かけました。
明治の神仏分離令以降多くの神宮が設けられましたが、延喜式で神宮とされているのは、伊勢神宮と香取神宮そして鹿島神宮の三社のみです。
香取・鹿島は古代の霞ケ浦、今より大きな内海・香取の海の北と南を扼する場所にあり、船を操る海人系部族の拠点でした。
武家のことを「もののふ」と言いますが、古代の軍事を担当した豪族物部氏からきています。
物部氏は蘇我氏との勢力争いに敗れましたが、東国の物部氏のあと継いだのが中臣氏でした。
中臣鎌足の出生地は鎌足神社となっています。
中臣氏は大化の改新で藤原氏の姓を賜り、以降鹿島神宮は藤原氏の庇護のもと高い格式を維持しました。
海人系の武人ということで、鹿島、香取は日本の練習艦の艦名として引き継がれています。
両神社は隔たること13キロとその距離も近いし、武道の神として日本を支えたという共通点も多いのです。
こんなに辺鄙な東国の神社にもかかわらず、別格の尊崇を受けていたという驚くべき神社です。