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日本海側は連日大雪ですが、この寒さが魚介類の豊富な日本海を作っているのです。
海面近くにはプランクトンや魚がいますが、生き物が死んで海底で分解する際、酸素を必要とします。
酸素の追加供給が途絶えると、200メートル以深は酸素のない生き物の暮らせない海になってしまいます。
ところが日本海は冬季大陸からの寒気が入り込み、海面が冷やされて冷たくなった酸素をふくんだ海水が沈み込んで海洋循環を形成、豊かな海となっているのです。
近年水深2500メートル以深では酸素濃度が減り続け、深海の水温も上昇しており、日本海の生き物も住みづらくなっているので、今回の寒気は恵みの雪です。
寒気が入って日本海側の住民の生活は雪かきに終日取られて大変ですが、豊かな海の維持のためには欠くべからざる現象なのです。