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ハワイのフクロウ(プエオ)は、ハワイアンにとっては、守り神として大切にされます。
その昔、夫の暴力から逃れてきた美しい女性を一羽のフクロウが導いて大きな石の陰に女性を一晩かくしたそうです。
そして翌朝、この女性は自由を手に入れ旅立ったという伝説があります。
その石が今も、ラハイナに近いカアナパリに残っているそうです。
また、マウイ島の名前の由来にもなっている半神半人のマウイの母であるヒナは、次男をフクロウの姿で生を授け、マウイの危機を救う役割をさせたという話など、先祖の生まれ変わりとして家族を守る者、戦士の危機を救う守護神、また罪無く死んでしまった人を蘇らせる力を持つ神様だったりと、ハワイアンにとってフクロウは本当に特別な存在です。
フクロウと言えば種類は違いますが、青森県や長野県のリンゴ農園で、リンゴの木をかじるネズミ退治に一役かってもらおうと、期待されています。
かつてリンゴ農園でよく見られたフクロウは、リンゴの木の幹に空いた洞の中で産卵して、ヒナが育つまでの2か月、農園のネズミを餌にして子育てをしていました。
1970年代、生産効率を上げるため小ぶりな木に植え替えてから、フクロウは姿をけしました。
ふくろうの会の調査で、リンゴの木とネズミ・フクロウの関係がわかり、巣箱をリンゴの木のそばに設置してみる事になったようです。
ハワイでも、プエオとは違う種類のメンフクロウは1958年サトウキビ栽培の人たちによって、ネズミ駆除のため導入されたそうです。
私も、種類は違っても、フクロウが人間の守り神になってくれる事を信じています!