TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 栄養塩とクジラ
農業における肥料といえば窒素、リン、カリですが、水産業での栄養塩は窒素、リン、珪素です。
海水中にカリは大量に含まれ不足することがなく、珪素のほうが不足するためです。
南の海では植物プランクトンが繁殖して、マリンスノウとなって沈降、海の表面は栄養塩不足になって青く澄み切っています。
海洋深海流はマリンスノウの栄養塩を運び極地付近で上昇、栄養豊富な海となります。
そのため、暖流と寒流では寒流のほうが栄養塩が一桁多くなります。
ベーリング海や南氷洋では夏季の海温上昇によって爆発的に植物プランクトンが増え、それを食べる動物プランクトン、小魚と食物連鎖で生き物が大発生する仕組みです。
マウイ島で出産したザトウクジラが子供連れでベーリング海まで移動してオキアミ、ニシン、鮭を食べて子育てをする理由です。
群れはオス、メス別々でメスの群れでは子育てを協力して実施します。
移動はカムチャッカと小笠原諸島、ベーリング海とハワイ諸島、アラスカ湾とカリフォルニア半島の間といわれています。