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2016年11月に地球温暖化防止のパリ協定が発効し、太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーを利用し、日本は2020年までにCO2を26%削減することになりました。
その一環が海洋温度差発電で表層水と海洋深層水の温度差が20℃あると発電可能で、日本では沖縄の久米島で実証実験が行われ、全国で16カ所が適地として候補地とされています。
世界で先端を行くのがハワイ島コナで、海洋温度差発電で使用した後の海洋深層水の処理も研究しています。
そのまま放流すると冷たすぎて、サンゴの白化など環境に影響を与えます。
そこで発電に使用した後まだ冷たい深層水と表層水を混合、北海道と同じ環境を作り出し、エゾアワビを養殖してコナアワビとして売り出しているのです。
アワビの水槽でナマコの養殖もしていますし、ロブスターにも挑戦中です。
その他の利用法としては、冷水で冷房、海水の淡水化、土壌を冷却して亜熱帯でありながら温帯性の植物を栽培しようと実験中です。
コナアワビは海洋温度差発電の副産物だったのです。