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日本では8月15日が終戦記念日となっていますが、この日は天皇が玉音放送で帝国陸海軍に戦闘行動を止めるように宣言した日に過ぎません。
アメリカにとっては9月2日のミズーリ号艦上で降伏文書に調印した日が対日戦勝記念日です。
サインがないと口頭だけでは駄目ということで如何にも契約社会という感じがします。
ソ連にとっても相手が降参といったとしても、できるだけ既得権益を確保するため、満州、樺太、千島の占領が完了する9月5日まで戦闘を続けたかったのです。
ロシアになってから9月2日を第二次世界大戦が終結した日としました。
ソ連が行った不法占領、シベリア抑留などの不法行為はロシアは引き継いでおらず、北方領土は現在実効支配していて権利が有功との立場とするためです。
中国大陸では帝国陸軍支那派遣軍は中華民国軍に降伏しました。
関東軍はソ連軍に降伏しましたが、共産党軍への降伏を拒んだため戦闘は11月まで続きました。
そのため、中華民国(台湾)では9月3日が抗日戦勝利記念日で、中華人民共和国には2015年まで戦勝記念日はなく、習近平政権になってからから9月3日を抗日戦勝利記念日として祝日としました。
韓国は8月15日を日本から独立した光復節として祝日としていますが、独立したのは3年後の1948年アメリカの軍政からです。
日本がアメリカ軍政から独立したのはサンフランシスコ講和条約により1952年の4月28日です。
独立記念日を祝わない国は、独立国ではないという人もいます。
なお4月29日は昭和の日ですが、昭和天皇の誕生日だったからです。