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おみくじには和歌調のものと漢詩調のものがあります。
神社の御御籤は、運勢の説明に和歌を添えたり(戸隠神社など)、御製や御歌で表現しています(明治神宮など)。
お寺のくじでは漢詩が添えられていることが多く、これは「元三大師百籤」がルーツになっているためです。
神籤に吉凶の語句が記されず、運勢の説明文・和歌などのみというものもあります。
古代においては国の祭政に関する重要な事項や後継者を選ぶ際に神の意志を占うために籤引きをすることがあり、これが神籤の起源とされているためです。
多くの神社仏閣でみられる現在のおみくじの起源は元三慈恵大師良源の創始とされています(比叡山の元三大師堂は「おみくじ」発祥の地として知られる)。
元三大師が観音菩薩より授かったとされる五言四句の偈文100枚のうち1枚を引かせ、偈文から進むべき道を訓えたのが原型といわれます。
籤に番号と五言四句が記されているのはこの偈文100枚が由来なのです。
おみくじも籤の一種ですが、特に神仏の霊威を意識したものを「みくじ」や「おくじ」といい、それ以外の日常的趣向的なものを「くじ」と呼ぶようになりました。
現在の神籤は参詣者が個人の吉凶を佔うために行われるものですが、これは鎌倉時代初期から行われるようになったものです。
当時は自分で籤を用意するのが一般的だったそうです。