TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 大相撲の土俵の向き
このところ、夕方料理をしながら大相撲中継を観ています。
土俵の向きは、ロイヤルボックスから見て左側を「東」、右側を「西」としており、実際の方角とは異なります。
これは、「天子は南面す」の故事からきており、天皇陛下は北極星を背にして南を向いて座るからです。
東側を上位とするため、同じ横綱でも東正横綱が上位となります。
「光る君」でも左大臣が右大臣より上位となり、お雛様の飾りでも京雛は向かって右側、座っている男雛・女雛の二人から見ると左側が男雛となります。
指導する事を「指南」といいますが南面するためには南の方角を知ることが大切なのです。
一方、地図は北向きが上として記載されていますので、東が右側と思ってしまいます。
「方向づけ」の意味で新しい環境などに人を順応させるための教育指導で、特に学校・会社などで、新しく入った者に対し、組織の仕組み・ルール、学習や仕事の進め方などについて説明することは orientation で、オリエント・原義は「東に向ける」です。
同じ意味のポルトガル語は nortear 「北を示す」といいます。
国により基準としている方角の違いがあるのが興味あるところです。