TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 舞台の呼び名
クルーズに参加すると毎日ステージでのショーがありました。
前に上手・下手の解説をしましたが、英語ではなんと呼ぶのだろうと興味が湧きました。
ステージ上は演者から観た視点、観客席はお客さんから観た視点です。
「ステージレフト」が上手、「ステージライト」が下手のことです。
観客席は上手が「ハウスライト」、下手が「ハウスレフト」になります。
ライトとレフトが立場により入れ替わり混乱するので、日本では上手・下手と工夫があったのです。
そのため、舞台のセットでは下手に玄関があり、上手に座敷の奥が造られることや、身分の高い役を向かって右に、低い人を左に配置するのが約束事となっています。
落語でも、身分の高い人や年長者を演じるときは下手の方向を、身分の低い人を演じるときは上手の方向を見ながら話すのです。
ちなみに、舞台の前方の客席側を舞台面(ぶたいめん)、舞台の後方を舞台奥(ぶたいおく)と言い、略して面(つら)、奥(おく)と呼びます。
ところで、ライトには右のほかに正しいという意味もあり、キリスト教圏内では右手(向かって左)が優位になります。
オリンピックの表彰台では、中央が金メダル、その右側(向かって左)が銀メダル、左側(向かって右)が銅メダルになっており、優勝者からみての右・左なのです。