TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 平安時代の猫
大河ドラマの黒木華ちゃんのやっている倫子は猫好きの訳ですが、倫子が本当に猫好きだったのかは記録にありません。
一条天皇が類まれなる猫好きだったことが藤原実資の日記である「小右記」に書いてあります。
当時、猫はまだ数も少なく珍しかったため、猫の飼育は限られた高貴な身分の人のみに許されたものでした。
紫式部の「源氏物語・若菜上」の中には、「いと小さくてをかしげ」な一匹の猫が登場し、逃げ出せないように綱のようなものをつけられていたという場面が描かれています。
今では犬にリードを付け、猫は首輪をつけて放し飼いですが、当時は犬は街中を勝手に歩き回り、猫は紐を付けて飼われていたのです。
ちなみに現代のハワイでは、野良猫・ストリートキャットをほとんど見かけませんが、ハワイ諸島の絶滅危惧種をはじめとした希少な鳥や動物を守るため、野良猫は捕獲、駆除の対象になっているからです。
飼いネコは予防接種と個体識別のマイクロチップの埋め込みをし、放し飼いにしていません。