TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > ハワイのメジロ
メジロは本来、ハワイ州にいなかったのですが、1929年に害虫駆除の目的でハワイに持ち込まれた日本産のメジロが、その適応力の高さから生息数が増え、現在ではハワイ州のすべての島で見られるようになりました。
なかでもハワイ島では、都会から山奥まで広範囲に生息し、オヒアレフアの花の蜜も吸うため、餌環境を同じくするハワイミツスイ類と競合し、ハワイミツスイ類の種数や個体数を減らす原因をつくる外来種となっています。
ただし、森の野鳥が近年激減してしまったカウアイ島では、むしろメジロが森の植物たちの大事な花粉を運ぶ媒介者になってもいるのです。
そして、おもしろいことには、日本のメジロよりハワイで生まれ育ったメジロのほうが、鳴き声が美しいと言われているのです。
日本では梅の花の蜜を吸いに来るメジロですが、ハワイではオヒアレファの花とメジロです。