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男性と女性ではかかりやすい病気に差があり、また発症の状況も異なる事があります。
認知症の場合、男性に起こりやすいのは『血管性認知症』です。
脳の血管が動脈硬化によって詰まったり、血管の柔軟性が失われて血管が狭くなり、血流が悪くなって、神経細胞が死んでしまう病気です。
そのため情報を最短ルートで伝えることができず、以前はスムーズにできたことが段取りよくできなくなります。
次第に記憶を呼び起こすときにも時間がかかるようになり、物忘れが多くなってしまいます。
さらに進行して脳の前頭葉の障害が大きくなると、感情のコントロールが難しくなるため、急に怒ったり、泣いたり、笑いだしたりするようになり、泣いている表情で笑うなどということが起こります。
それに対して女性は、女性ホルモンの減少によりアミロイドβというごみを排出する機能が低下して蓄積し、そのゴミの毒性で神経細胞が死ぬ、『アルツハイマー型認知症』の発症率が高いのです。
アルツハイマー病の初期段階は軽度認知障害といい、この段階では日常生活にほぼ支障がありませんが、進行すると、日常生活に支障が出る認知症になります。
進行に伴い、着替えや食事などの日常生活動作に障害が出始め、重度になってくると立つ、歩くといった運動機能にも障害が起こるようになります。
幾つになっても、お化粧をしたり、着飾ったり、笑顔で若々しく生きる事が、認知症の予防法なのかもしれません。