TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > ジャズとブギウギ
ニュー・オーリンズの黒人ブラスバンドはアマチュアの人々によって編成され、白人のバンドをまねてヨーロッパの舞曲や行進曲、賛美歌、黒人霊歌などを演奏しました。
楽譜の読めない人も多いバンドの指導をしたのはクレオール(黒人と白人の混血人、おもにスペイン人かフランス人との混血)であって、クレオールは奴隷解放までは白人と同等に扱われていました。
黒人バンドの人々は、白人の直接の影響ではなく、クレオールを通じて白人の音楽やヨーロッパの手法を学び、消化したのです。
黒人バンドにはシャウトやハラー、ワーク・ソングなどの感覚が入り込み、ラグタイム曲や行進曲の演奏に黒人独特のリズム感をみせ始め、歌曲であるブルースを器楽化するようになり、原曲を即興的に崩して演奏する者も出現しました。
それがジャズです。
1940年代に流行したジャズのスタイルの一種が、朝ドラでもお馴染みの「ブギウギ」で、英語で書くと、"boogie-woogie"。
もとは黒人のバンドピアニスト達が生み出したジャズのなかでも、特に陽気で踊り出したくなるようなサウンドが特徴の音楽なんだという事です。