TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 魚の浮袋
魚が浮力調整のために持っている器官である浮袋は、私達の時代はダーウィン先生が言われた「肺は浮袋が進化したもの」と思われていましたが、現在は発生学の研究の発展で逆に肺が先に発生して、一部が浮袋に変化したものとされています。
古代は軟骨魚しかいなく、海を追われた種類の魚が新天地の汽水域や淡水域で生きていくために骨と肺を獲得しました。
再び海に戻った時、肺は必要なくなったのですが、重い骨があるため水に沈んでしまいます。
そこで肺に空気を入れて浮力調整の浮袋として活用したのです。
そのため、肺の名残で浮き袋と消化器官が繋がっている魚と繋がっていない魚とがいるのです。
浮袋に空気やガスをどのようにして、取り込んでいるのでしょう。
① ニシンやサケ、コイなどは水面で口をパクパク開けて、空中から直接取り込んでいます。
② スズキやタラなど多くの魚は浮き袋の周囲にある動脈と静脈から成る「奇網」からガス腺という細胞でガスを発生させ浮袋を膨らませて浮力を調整します。
③ マグロやカツオは浮き袋は有しているのですが未発達なので、泳ぐことをやめると沈んでしまうため、一生泳ぎ続けます。
④ サメやエイなどの軟骨魚類は、浮袋のない古い形の魚なのです。
高校生に教えてもらいました。
☆怪魚の名前は「ムベンガ」アフリカ大陸のコンゴ河水系に生息する、巨大な肉食魚