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ヨウ素というと原子力災害で甲状腺への被ばくを低減するための安定ヨウ素剤、うがい薬や消毒薬のほかレントゲン造影剤など医療での利用がよく知られています。
その他にも農薬や液晶テレビの偏光フィルムの素材や合成樹脂の熱安定剤や合成化学の触媒などとしても活用されています。
また近年は太陽電池、レーザー光線など先端技術分野での利用研究が進んでいます。
太陽光発電パネルというとシリコンの中国製品が日本市場を席捲していますが、ヨウ素と鉛や錫を利用した次世代太陽電池が日本で開発中です。
「ペロブスカイト太陽電池」で、重さはシリコンの1/10、折り曲げにも強く曇りや雨でも発電が可能というものです。
世界のヨウ素生産量は年間約34,000t で、日本は全体の約30%に当たる10,000t でこのうち千葉県が8,000t を生産しています。
国産の技術・国産の材料で世界で通用する新商品を早く事業化して欲しいものです。