TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > エチレンガスと果物の熟成
果物が熟すのためにはエチレンガスが必要です。
樹上で熟す果物と地上に落ちてから熟す果物がありますが、これは食べる動物の違いで鳥やコウモリなどに食べて欲しい場合は樹上で、イノシシやタヌキなど地上を歩き回る動物に食べて欲しい場合は木から落ちて地上に落ちた衝撃で傷ついて熟成が始まります。
樹上で成熟する果実はブドウ・イチゴ・ブルーベリー・サクランボなどで
地上で成熟するのはバナナ・アボカド・リンゴ・モモなどです。
リンゴやバナナはエチレンガスの量を管制する事で色づいたり甘くなり成熟する時期を変える事ができます。
海外から輸入のバナナやキウイはエチレンガス吸着剤を使用する事で長時間輸送するのです。
エチレンガスは果実の表皮の細胞壁を結び付けているペクチンを分解し、細胞壁の間に隙間が発生、内部から香りとなるVOC(揮発性有機化合物)が出てきて小動物を呼び寄せるのです。