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風が強かったので、谷津干潟の周囲に植えているドングリの木(スダジイ)の花芯が遊歩道を埋めています。
シイの木は雄花と雌花がつく枝が分かれていて、上部の枝に雄花の花序、下部の枝に雌花の花序だけがつくので枝を見比べて見て下さい。
カシの木の仲間の多くは風媒花で花びら等を持たないのですが、シイの雄花は枝先に密生し全体が黄色に明るく色づく虫媒花で、近縁のクリ属の雄花に似た生臭い香りが強くし、昆虫がよく集まります。
シイノキの花には桜のような花弁はなく、雄花はおしべが密集した穂状となり、ドングリとなる雌花はめしべだけの単純なつくりです。
圧倒的に雄花が多く、花粉が大量に生産にされ、昆虫は花粉団子を作るために集まってきます。
シイノキは蜜を生産せず、虫の送受粉サービスへの報酬は、花粉という虫媒花なのです。
スギ花粉症の原因の杉の花粉は風に乗りやすくするためスカスカで、花粉団子にするほどの栄養はなく昆虫は見向きもしません。