TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 華厳滝
日光の華厳滝は仏教経典の1つである華厳経から名づけられました。
華厳渓谷周辺では他に阿含滝、方等滝、般若滝、涅槃滝もあることから、五時の教判から命名されたものです。
五時の教判とは釈迦が一生の間に順に説いたもので
① 華厳時(けごんじ) 悟りを開いてただちに21日間、悟りの境地のままに『華厳経(けごんきょう)』を説いた。
② 鹿苑時(ろくおんじ) 次の12年間は『阿含経(あごんきょう)』を説いて小乗の機根(教えを聞いて修行しうる能力)の者を誘引した。
③ 方等時(ほうどうじ) それに続く8年間は小乗を批判して大乗に引き入れるために『維摩経(ゆいまぎょう)』などを説いた。
④ 般若時(はんにゃじ) 次の22年間は大小乗の執着を捨てさせるために『般若経』を説いた。
⑤ 法華涅槃時(ほっけねはんじ) 晩年の8年間は『法華経(ほけきょう)』の一乗真実の教えを説き、最後の一日一夜、『涅槃経』によってこれまで漏れていた者もすべて救った。
華厳の滝や金閣のある鹿苑寺、般若心経や法華経など聞きなれた名前があります。
最後に説いた教えが涅槃経で釈迦の死亡・入滅を涅槃と言う語源となりました。