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日本の南極観測は、1957年(昭和32年)の国際地球観測年に 3 年間の予定で始まりました。
日本の国連加盟は1956年(昭和31年)12月で、国際地球観測年が提案された1951年には日本は独立を回復していませんでした。
日本はこれに参加し、国際的地位を認めてもらおうと考えたのです。
日本としては国力を勘案して当初、赤道観測を希望しましたが、観測予定地の領有権を持つアメリカは、自国で観測を行うという理由で丁重にこれを断りました。
そのため南極観測を行うことになったのです。
しかし、南極観測の基地の場所はすでに各国で受け持ちが決まっており、基地建設の困難な環境の悪い地区しか残っていませんでした。
満足な砕氷船もない日本は苦労して東オングル島に昭和基地を建設したのです。
昭和基地は、国際地球観測年終了とともに撤収する予定でしたが、その後延長され、現在も観測が続いています。
今年は63次南極地域観測隊の夏隊35人と、62次越冬隊31人を乗せた南極観測船「しらせ」が3月28日に海上自衛隊横須賀基地に帰港しました。