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原子力や石炭火力に比較して、クリーンな環境にやさしいエネルギーとして世界各国ともLNG発電にシフトしており、LNGの確保が課題となっています。
天然ガスはメタンを主成分としている不純物をほとんど含みません。
しかも、天然ガスを冷却して液化天然ガスにする作業の過程で、塵の除去・硫黄酸化物の除去・CO2の除去・脱水・脱湿などの処理をするため一度液化して、元の気体に戻した天然ガスはクリーンなのです。
燃焼時の窒素酸化物(NOx)の排出量が石油や石炭に比べて30%から40%も少なく、硫黄酸化物(SOx)の排出はまったくありません。
天然ガスの輸送は、パイプラインによる陸上輸送から始まりましたが、海外への大量輸送を実現したのがLNG船です。
気体のまま運ぶには膨大な容積が必要な天然ガスですが、マイナス161.5度で液化することで容積が約600分の1になり、効率的な輸送が可能になりました。
また、空気より軽いため、万が一漏れても低いところにたまることがなく、自然発火温度も比較的高いので、クリーンであると同時に安全性も高く評価されています。
LNG船の荷役の積み地には、天然ガスを液化するLNG液化基地、揚げ地には、LNGを天然ガスに戻すLNG受入基地があります。
陸上のパイプラインには気体が流れています。
ところでウクライナで戦争が勃発し、ドイツなどの西欧諸国がロシアの天然ガスに依存しているため対応に苦慮しています。
ウクライナもかつてはロシアの天然ガスに依存していましたが、危機管理の上から原子力発電は廃止せず、石炭火力発電を復活させました。