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横浜の赤レンガ倉庫は、観光名所になっていますが、煉瓦は英語では brick、中国語では「磚(ツェン)」、「坏」で日干しレンガのことです。
屋根を葺く瓦でもないのになぜ瓦の字なのか疑問でしたが、ツェンの発音をレンと聞き、日本で煉瓦の漢字をあてただけでした。
中国北部では紀元前5000年頃からレンガが建築用にされてきましたが、日本の風土には合わず、日本では使用されませんでした。
明治維新の文明開化で赤煉瓦は西洋文明の象徴として街づくりに多用されましたが、関東大震災の時多くの建物が崩壊したため、以後は洋風建築の風情を出すためコンクリートの表面のタイルとして利用されるだけとなりました。
レンガは雨に弱く、耐震性もなく、かつ日本には建築材として木材が豊富にあるため木の家が発達したのです。
雨や夏の湿気から守るためには藁屋根が適し、火災防止の観点からは瓦屋根が適しています。
3匹の子豚のお話では、藁の家、木の家、煉瓦の家 で煉瓦のお家が素晴らしいとのことですが、日本の風土では煉瓦は観光用としてしか残っていません。
近年の自然災害を考慮した街つくり、建物も環境の変化に対応して改善していく事が望まれます。