TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > キアの涙
カウアイ島では今でも天然塩の製塩が行われており、その初めがハナペペに住んでいた娘キアといわれています。
キアはウクラの海岸で魚や海藻を採っていましたが、ある日大漁で沢山の魚が採れました。
採り過ぎて処理に困って泣いていると通りかかったおばあさんがキアを海岸に連れて行き、地面に穴を掘りました。
穴が海水で一杯になると魚を入れて、太陽の光で、魚たちが干上がるのを待ちました。
これが干物の始まりです。
困って泣いていたキアの涙は、安堵と喜びの涙に変わり、穴の中へとポロリと流れ落ちました。
この穴の海水が干上がってできたのが、最初にこの場所でできた塩だと言われ、それはキアの涙からできたものだと言い伝えられています。
そしてこれが、現在ハナペペに残る「Loi Pa’akai (ロイ・パーカイ)」の起源です。
以来、塩作りはハワイアンの暮らしの中で必須のものとなり、いまもカウアイ島では、儀式、冠婚葬祭、薬として活用され続けています。
ところでハナペペといえば、リロアンドステッチの舞台です。
また、谷津公園は入浜式塩田の跡地です。
写真は、2009年クムとカヒキラウラニのワークで、カウアイ島の塩作りの場所を見学しているところです。なつかし~い!