TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 回転テーブル
中華料理店でおなじみの回転テーブルは、実は日本発祥の品だとか。
1932年目黒雅叙園の創業者細川氏が発案したそうで、日本各地の中華料理店に広がりをみせ、中華料理店の必需品とも言える存在になりました。
スタイルは少し違いますが、そもそも回転式テーブルは、18世紀の英国で開発され、アメリカで特許申請されていたとのことです。
アメリカやイギリスでは回転サーバーをレイジースーザン(Lazy Susan)直訳すると「怠け者のスーザン」と名付けて、使われていたようです。
日本で回転テーブルが流行ったのは、大皿で運ばれてくる中華料理を取り分ける女給さんに心付けする高級料亭でなく、お客様が自分で気軽に取り分ける事が出来る回転式にしたとか、和服の袖が汚れるのを嫌った女性客対策のため料理を自分の前に引き寄せられる回転式にしたとか言われています。
雅叙園の回転テーブルは今も現役で、螺鈿(らでん)の葡萄の葉が虫食いで風情があるとよく見たら、タバコの焦げた跡を補修したものでした。
今も日常的に使用されている文化財です。
コロナを気にせず、大勢で回転テーブルを囲んで、談笑しながら中華料理を頂ける日が早く戻ってほしいものです。