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先日、エジプト南部のアスワンで豪雨があり、鉄砲水が発生、被害が広範囲に及んだというニュースがありました。
そして水害に加え普段、砂漠に生息しているサソリが豪雨で押し流され、市街地に到達し、サソリが住宅に侵入し、住民たちが刺される被害が相次いでいるのです。
アスワン地域は年間降雨量1ミリ程度です。
ところで、「サハラ」といえば「サハラ砂漠」ですが、かつてサハラは「緑の草原」だったのです。
1982年に世界遺産に登録された、サハラ砂漠中央部山岳地帯にあるタッシリ遺跡の洞窟には、牛や羊、キリンなどの野生動物、あるいは植物などが描かれ、湿潤な気候であったことが窺えます。
サハラ一帯は、完新世(1万年前 - 現在)以降は湿潤と乾燥を繰り返してきました。
7500年前に一時乾燥化したがすぐに回復し、5000年前までの期間は湿潤な気候が続き
その後、徐々に乾燥化が始まり、以来現在にいたるまでは乾燥した気候が続いているのです。
エジプト文明は乾燥化対策の治水から始まったのです。