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車を運転しているとアンモニアを運ぶタンクローリーによく出会います。
世界全体でのアンモニアの用途は、約8割が肥料で、残りの2割は工業用で、メラミン樹脂や合成繊維のナイロンなどの原料となります。
日本のアンモニア消費量は約110万トンで、このうち約8割が国内生産、約2割をインドネシアとマレーシアからの輸入でまかなっています。
アンモニアは大気汚染物質の窒素酸化物(NOx)還元剤としても利用されますが、次世代エネルギーである水素の「キャリア」、つまり輸送媒体として注目されています。
水素は爆発の危険性があるため大量輸送が難しいのですが、輸送技術の確立しているアンモニアのかたちに変換して輸送し、利用する場所で水素に戻すそうです。
また、アンモニアを直接燃料とした火力発電も研究されています。
アンモニアはすでに生産・運搬・貯蔵などの技術が確立しており、安全性への対策やガイドラインが整備されているため、地球温暖化の対策として大きな転換点にきている今、次世代エネルギーとしての期待が大きいのです。