TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > お米の炊き方
中国華北の炊飯方法は最初に熱い湯に米を放り込んで半煮え状態にしたものを、ザルに上げ、水で洗ってオネバを洗い流してから蒸すものです。
日本では雑穀の稗を炊く場合に用いられていました。
日本式の炊き方は「姫飯(ヒメイイ)法(炊き干し法とも言う)」と呼ばれます。
日本ではこれが主流で、そのほかにはもち米を蒸して作る「強飯(コワイイ・オコワ)法」があります。
ヒメイイ方法でうるち米を炊く地域は、日本以外では、中国華南、華中といった黄河以南の地域や、ボルネオ島、スラウエシ島、フィリピンミンドロ島などの東南アジアです。
華北の湯立て法は、古代から乾燥した厳寒の中原以北で作られていたコーリャンなどの雑穀の煮炊き方法が、南方植物の稲作が伝播しても続けられたためと推察されています。
米の調理法から米の日本への伝搬ルートが中国華南より南と考えられます。