TOP > Pua Mae ‘Ole Hula Studio 日記 > 夫婦茶碗
日本では各人専用の食器のお話を前にしましたが、夫婦茶碗は大きさが異なり男女差別ではという声を聞きました。
大きさが異なるのは体格が違うからで、江戸時代は茶碗の口径の目安は身長の8%となっていて男性用は12cm、女性用は11.4cmでした。
民謡に5尺の身体と唄われていいるように、1尺は30.3cmですから男性で平均身長は150cm位だったのです。
又、ご飯を食べるのに茶碗というのもおかしいのですが、元々はご飯は木のお椀で食べるもので茶碗が普及してご飯を盛るようになり、ご飯茶碗と呼ばれるようになったからです。
茶碗は茶道で使う高級品で、庶民がご飯を盛るために使えるようになったのは江戸時代に瀬戸で美術品ではない日用品が生産できるようになったためです。
同じ絵柄、同じ大きさのセットになった食器は昔は生産が難しかったので高級品でした。
和食器の揃え(=セット)は、5枚1組で洋食器は6枚が1組、中国では4枚が1セットです。
和食器の5枚はお客様を接遇する際の主人側の2枚、 お客様用に2枚、予備に1枚のためです。